歯医者のドリルの使い分け方

2024年12月19日

歯科医師が使用するドリルには、主に4種類のハンドピースがあります。それぞれのドリルは異なる用途や特性を持ち、治療の内容に応じて使い分けられます。まず、エアタービンハンドピース(通称:タービン)は、圧縮空気を利用して1分間に30万~50万回転という高速回転を実現します。これは、歯の表面にある硬いエナメル質を削るのに適していますが、回転時に「キーン」という甲高い音が出るのが特徴です。次に、等速コントラアングルハンドピース(通称:コントラ)は、エンジン(マイクロモーター)で回転します。回転数は1分間に100~4万回転と低速ですが、トルクが強いため、象牙質の虫歯を慎重に除去するのに適しています。音が比較的静かで、削る際の感覚がわかりやすいのも特徴です。減速コントラアングルハンドピース(通称:減速コントラ)は、主に歯の掃除に使用されます。低速で回転し、摩擦力で止まらないようにトルクを持ち合わせています。音が少なく、小さな子供でも受け入れやすい器具です。最後に、5倍速コントラアングルハンドピース(通称:5倍速)は、エンジン駆動で回転数を1分間に20万回転にまで高めたものです。タービンほどの高速回転はありませんが、削る効率が高く、音が静かです。金属の詰め物や被せ物を取り外す際にも使いやすいです。これらのドリルは、削る部位や材質、患者の状態に応じて使い分けられます。例えば、エナメル質を削る際にはタービンが、象牙質の虫歯を除去する際にはコントラが適しています。また、音に敏感な患者や子供の治療には、音が静かな5倍速や減速コントラが選ばれることが多いです。このように、歯科医師は各ドリルの特性を理解し、適切に使い分けることで、効率的かつ患者にとって快適な治療を提供しています。


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